AirBoard

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少し前の時代 未来を夢見た大人は今まで使っていた自動車を飛ばそうと考えた。 それまでにも飛行機があったものの、選ばれたパイロットしか飛べないのを不満に思い、車を飛ばそうと考えたらしい。 技術は進み、車みたいに重たい物もほぼ自由に飛ばせるようになった。 しかし、空を飛ぶには車は小さくて、大きかった。 ふざけた事に、車が空を飛ぶと、飛んでいる途中の静電気や電気モーターの磁力が強すぎてお互いが引き合ってしまい、事故を起こしてしまう。 車が空を飛ぶのは不可能だった。 大人は自由に空を飛ぶ鳥に嫉妬し、自分勝手に空を飛ぶ王者になりたいと考えた。 目を付けられたのはスケボーだった。 開発されたのは、空を飛び、壁すら走れるようになったスケボー。 エネルギーは静電気。 ロスト・エネルギー無しでエネルギーを純粋に使用、循環出来るようになり、それまでの既存エネルギーはデカすぎた。 結果、自己生産出来る静電気がエネルギーとして選ばれた。 無尽蔵のエネルギーで空を飛び回るAirBoardはまさに王者だった。
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