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物語の主人公は、どこにでもいる、バトルデビューしようとしている、ただの子供達だった。
足で加速して、体重を一気にかける。
浮かんだテールを掴んで、スイッチを入れる。
電子がモーターを回し、風の壁をぶちやぶる。
最近のAirBoardは起動音だけで、後は無音。
バランスさえ保てば、スピードをいくらでも上げれる。
少年は夢中だった。
しかし、残念ながら目的地に着いてしまう。
空を駆け回る快楽からの一時的な脱出。
愛用のAirBoardを片付けて、少年ーーリョウタは同じ、志の仲間の輪に入った。
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