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病院に着くと妊婦さんはすぐにどこかに運ばれていった。
大丈夫かな…
「あの…」
後ろから男の人が話しかけてきた。
「はい…」
「いきなりこんなとこ来させてごめんな?」
「いや、別に大丈夫ですよ。」
「ホントに悪かったな。俺、三井秋斗。よろしく。」
「あ…志野美亜です。」
「美亜ちゃん学校はどこ?」
「紀美野高校です。」
「マジで?俺、隣の高宮高校。」
そんな近くに通ってたんだ…
「今のうちに学校に連絡したら?」
「そ、そうします。三井さんは…「秋斗。」
「えっ…?」
「秋斗って呼んでよ。名字で呼ばれんの慣れてないから。」
「じゃあ…秋斗さん…」
「美亜ちゃん高1だろ?」
「え…あ…はい。」
「ならタメだから呼び捨てでいいよ。くんでもいいけど…」
「じゃあ…秋斗くん…」
「うん。で、なに?」
「秋斗くんは連絡しなくていいの?」
「いいよ。あいつがなんとかしてくれる。」
あいつって誰だろ…
「とにかく連絡してきなよ。」
「あ…はい。」
………
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