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オレだって本当は信じたいと思った。けどわからないだろ…人間の感情なんて一つの出来事でガラッと変わってしまうことだってある。
さっきのオレにはそんなネガティブな考えしか出来なかった。
けど光の言葉がオレの不安な気持ちを軽くしてくれた気がした。
「光…。そうだな…信じるか…。信じて神梛に謝るしかない。たとえ結果がどうなるとしても。前を向くしかない。」
そう思うと、オレの中に勇気が湧いてきた。
「うん!そうだよ!てか、やっといつものお兄ちゃんらしい顔になったね☆」
妹にそんなに言われるってことは自分で思っていた以上に酷い顔をしていたようだ。
「あぁ!ありがとな光!お前のおかげだ。」
「えへへ…。でもまだ早いかな。必ずしもすぐに元に戻るとは限らないし、戻らないかもしれない…。お兄ちゃんの頑張り次第だからねっ!」
バシッ!
オレの背中を思いっきり叩いた。
結構痛かったが、気合いを入れてくれたんだと思う。
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