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「それじゃあ、ほらっ早く準備して朝ご飯食べて行かなきゃ!」
「あ…あぁ!」
言い忘れていたが、黒瀬家の両親はよく仕事で転勤などで帰ってこない事が多い。
だからほぼ毎日光と2人で暮らしているようなもんだ。
朝食を済ませ…いつも通りに支度をする。
………
……
…
「じゃあ行くか?」
「うん!」
妹の光は高校一年でオレと同じ高校に通っている。家をでる時も同じで神梛と一緒に三人で登校するのがいつもの日課なっていた。
家を出て曲がるとすぐ電信柱がある。
いつもならそこに待ってくれている人がいるはずの人物が今日は居ない。
「………」
「お兄ちゃん…」
「大丈夫だ。」
少し淋しさを感じながらもオレは笑顔を作ってそう答えた。
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