意識
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「あっ」 僕がしょぼんでいると、麦わら帽子が飛んで来た。 カサカサカサカサ どうやら、僕の枝に絡まったみたいだ。 しかも結構高い。 僕は少し体をゆすってみた。 …ダメだ。 とれない。 すると、誰かが僕に触れてきた。 少し暖かで柔らかい白い手。 百合の匂いがほのかに香って、僕はなんだかドキドキした。 水が逆流してるんじゃないかってほどに…。 だけどその子には聞こえないだろうね。
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