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僕の体の水分が溢れてしまいそう。
葉っぱたちもザワザワザワザワ、僕のドキドキがうつったみたいだ。
女の子は僕の根元へ腰を下ろすと、そよ風にショールを飛ばされないようキュッと握って目を閉じた。
青色の空に、白いモコモコした雲がフカフカフカフカ。
気持ち良さそうに泳いでる。
少し湿った土からは、お化粧を始めた草や葉っぱが敷き詰めて、暖かい。
女の子は、僕の知らない歌を歌った。鼻歌で。
そよ風フワンフワン。雲はフカフカフカフカ。
僕の上ではザワザワザワザワ。
女の子の鼻歌と、みんなの音が、キラキラ音を作ってく。
ここは、丘の上の自然公園。
今日はだ~れもいない。
なんでも、人間には学校やら会社やらがあるらしくて、休みしかこられないらしい。
休みってなんだろ?
まっ、いっか。
僕は今の時間がとても素敵だ。
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