第一章-大鎌と悪魔の少女-

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数十年前───── 豪邸が建てられていました 場所は…薄暗い森の中 誰も近寄らないような…… けれどその豪邸は 沢山の人が住んでいて とても賑やか…… その中に一人の少女がいました… 名はサーシャ=クロイツェフ 性格は素直で大人しい… 小鳥が大好きで 朝になると外に出て 小鳥とお話をする…… そんな子 今日はその子のお誕生日…… サーシャ「お父様!今日のお誕生日プレゼントは?」 そう声をかけサーシャは お父様と呼んだ男をジーッと 見つめている それに比べてお父様と 呼ばれた男は スーツを身に付け 椅子に座り サーシャには目もくれず 仕事をしていた…… サーシャ「ねぇお父様」 父「サーシャ…お父さんは今仕事をしている、いい子なら黙って部屋へ行ってなさい」 あくまでお父様と 呼ばれた男は 仕事から手を離さず……言う これから起こる悲劇にも… 気付かず…… 仕事を……する……… サーシャ「はい……」 サーシャは肩を落としとぼとぼと 自分の部屋へ向かう…… その途中、ある扉を見つけた 扉は古ぼけていて 他の扉とは全く違う…… その扉は長い階段の奥にあった… サーシャは遊び半分で その扉に入ろうと 階段を一段一段降りていた その時"サーシャ"と若い女の声が聞こえたよう気がした その声はここに住む女の人なのか ここに雇われてる人なのか もしかしたらサーシャの母なのか それは誰にも分からない…… サーシャは扉に手をかけた そして 吸い込まれるように扉の中に 入っていく……
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