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目を開けるとそこには見慣れた天井があった。
(夢かぁ~。)
俺はすぐさま制服に着替えてリビングへと降りていった。
「空様、おはようございます!本日の朝食はポーチドサーモンとミントサラダをご用意致しました。付け合わせはスコーンとなっております。」
「ん、ありがと。」
俺はさっさと朝食を済ませると
「じゃあ行ってくるわ!」
っと執事に声をかけ学校へと向かった。
学校では俺の金目当てで近づいてくる女子。
授業中にずっと空を見ている俺を権力にびびって一切注意しない教師。
ご機嫌を取りながらでしか接してこない男子。
全部が全部、嫌でしょうがなかった。
が、今日は楽しみがあったからそんな連中にも愛想よく振る舞っていた。
楽しみとはもちろん夢で神と約束した事だ!
俺だってあの夢を100%信じていると言ったら嘘になる。
てか10%でも信じれたらいい方だとも理解している。
でも心の中で大いに期待している自分がいるのも気づいている。
そんな期待と不安を胸に夜はすぐさまやって来た。
「後は目を閉じて眠るだけかぁ」
俺はベッドの中で興奮して、手に汗握りながら眠りについた。
「来たな…。」
「あぁ」
真っ白な空間がまた俺を包んでいる。
「それでは今一度問おう。もう後戻りは出来ぬぞ!?」
「わかってる」
俺は静かに答えた。
「ならば汝を誘おう!...の世へ…。」
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