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馬にまたがり一刻〔約2時間〕ほど駆けた。
清洲城の城下町は色々な人々で賑わいをみせていた。
「まずは呉服屋に行き、服装を何とかせねばな!」
「でも私にはお金がない故…」
「そんな事は気にするな。」
「ありがとうございます。この恩はいつか必ずお返し致します。」
呉服屋で服を用立ててもらい、ついに清洲城に居る信長のもとへ着いた。
「信長様…よろしいですか?」
「勝家か…どうした?」
「織田家へ仕官したいと言う者が来ております。」
「そうか、通せ!」
(流石に凄い威圧感だな…)
「信長様。お初にお目にかかります。神谷 空と申します」
「空か…。して何故織田に仕官しようと思ったのだ?」
「はい。織田家はこれから大きくなると予想したからです…。それに信長様は能力主義と聞き、自分の力を試したいと思い仕官しに参りました!」
「だが織田が大きくなるためには今川との戦に勝たなければならない!勝てると思うか?」
「私に策がございます!」
信長の目が鋭さを増す。
「ははははははっ!!そうか!気に入った!空!お前に侍大将の役職を与える。」
この歳での侍大将の抜擢は戦国時代では異例だった。
「勝家!」
「はっ!」
「空をお前の養子にしてやれ。」
「かしこまりました!」
「これでいきなり侍大将になっても不満はでまい。」
その後、勝家との手合わせの事や今後の織田家の事をを話し空と勝家は清洲城を出た。
次の日。
清洲城内。
織田家の主だった家臣が集まっていた。
信長がおもむろにに喋り出す。
「皆に集まってもらったのは新しく家臣になった者の紹介のためだ!入れ!」
「柴田 空と申します。若輩者ですが頑張っていきますので御指導のほどよろしくお願い致します。」
その後宴が盛大に行われた。
主役の空は他の家臣に挨拶や勝家の養子になった事を説明し、織田家に暖かく迎え入れてもらった。
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