瓦礫の姫君

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~オトギバナシ~ むかしむかしのとある国 一人の少女はいつも独り おじいさんは聞きました "お母さんはどうしたの?" 少女は答えました "消しちゃった" 道を歩く少女の後ろを 赤い絨毯が付いてくる お姉さんは聞きました "あなたは一体何処にいくの?" 少女は答えました "わからない" 川辺を歩く少女の後ろを 赤い絨毯が付いてくる さっきのものより 広く紅く深い絨毯 少女は聞きました "いつまでわたしは独りなの?" 答える者は誰もいない 独りの少女の後ろには 鮮血のミチシルベ 向かう先は 血みどろの晩餐会 END
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