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一瞬、何かで頭を殴られたような感覚がした。
何で凛はそんな事聞くの？
そんなの決まってるじゃないか。
「もし俺がダメだって言ったら、凛はどうするの？」
「えっ……」
凛の眉が八の字になる。
「凛は俺が『やめてくれ』って言われたら、もう俺を愛してくれないの？」
「そんな……っ」
凛の大きな目が更に大きく見開かれる。
それと同時に、涙が一筋流れた。
「俺は嫌だよ！凛がやめてって泣き叫んでも止めてやんない！絶対に止めてなんかやるもんか！」
俺は立ち上がり凛を抱きしめた。
細くて柔らかい凛の体を、もうしばらく触れられないと思うと、いてもたってもいられなかった。
「許可なんか聞くなよ！聞かなくてもずっと愛しててよ！ねぇ、凛」
……そんな悲しい事言わないでよ。
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