一匹狼で何が悪い!

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私がこっちに来てから、1ヶ月が経った。 高校の時に一度、短期留学を経験していたせいか、こっちの生活にはすぐ馴染めた。 今はその時出来た友達の家に下宿させてもらっている。 だけど、困ったことが一つだけある――。 「はぁー」 今日何度目か、わからないため息を吐いた。 「何よ、ため息なんてついて。悩み事?」 隣で本を読んでいた、友達のクレアが言った。 クレアは下宿先の友達(私は親友だと思っている)で、栗色でパーマがかかった髪はいかにも日本とは違う、こっちの国特有だ。 だからか、私の黒髪がこの国ではとても良く目立つ。 「わかった!ボーイフレンドとケンカしたとか?」 「そんなんじゃ、ないわ」 「だったら何よー」 クレアはぷくぅと頬を膨らます。 そんな仕草も日本人がやると殴りたくなるが、クレアがやると無償に撫でたくなる程可愛らしい。
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