611人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
その次の日、裕翔くんは
変わらない様子で俺に
接してきた。
「そういえば昨日裕翔くん何だったの」
「ん?あぁ、あれは…ちょっとね。」
濁された。言えないようなこと
あの子としたの?
一瞬そう考えたら、急に怒りが
こみ上げてきたんだ。それで…
「嘘つき。」
俺がそう言うと裕翔くんは
目を丸くした。
なんだかそれに無性に腹がたって
さっきみたいになったんだ。
「…はぁ~。」
ちゃんと話聞けばよかったかな?
でも、俺裕翔くんにフラれたら
生きていけないよ。
「…裕翔くん。」
「なに?」
「…!!」
俺が振り向くと、裕翔くんがそこに
立っていた。
「…いつから、いたの?」
「今来た所だよ。」
「何で、いるの?」
ホントは抱きついてごめんねが
言えれば可愛いんだろうけど
やはり俺はかわいくない。
最初のコメントを投稿しよう!