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また 痛いとこ突いてきた。
「そうだね。クミ様のおっしゃる通りでござぁます。
も、その話は、よそ。
つぎ、何飲む?
スイマセ~ン!
メニューくださ~い!」
話を途中で 打ち切って 攻めモードに入ったあたしを
紅未子は 半ば呆れたような 諦めたような表情で見つめた後
ふっと 微笑んだ。
ごめんね、紅未子。
心配掛けて。
大学卒業と同時に 地元に戻ってから
新しい生活に入って 社会人一年目を 張り切って過ごすどころか
仕事帰りに 海岸で黄昏たりしている ダメダメちゃんモードの私。
紅未子は本当に 心配してくれて 彼氏と会うのを 土日廻しにして 週末の夜に誘い出してくれている。
本当に 良い友達を持って幸せだ。
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