黄昏時は大人に変わる

4/14
前へ
/351ページ
次へ
「……なによ。 唐突に。そういう麻衣子はテリーにコクらないの?」 質問に質問で返すのは卑怯かな? でも 改めて告らないの?ってストレートに来られると かなり照れ臭い。 テリーとは 麻衣子が熱をあげている バーテンダーの輝雪(テルユキ)のこと。異国の男性と言っても通用するような 彫りの深い顔立ちと 芳(かぐわ)しい薫りが今にも立ち込めてきそうな雰囲気を持っていた。 「私? もう一回 テリーには振られてるよ。」 視線を落としながら麻衣子は 小さく言った。
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!

302人が本棚に入れています
本棚に追加