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彼はゆっくりと 海の方向に向き直し
「ここ 落ち着くだろ。
海を眺めていると 自分がたった今まで悩んでいたことが なんだか馬鹿馬鹿しくなる。
黄昏時もいいけど
週末の晴れた日の午後、ここに来てみると
海面の色がブルーと、淡いグリーンに色分けされる時があるんだ。
水温の関係で、とかそういうの考えないで
自分の中のイヤな気持ちとまっさらな海が混ざって浄化されていくような感じがして好きなんだよ。」
ふぅん。
…何気に 少し癒されたかも。
変な人。
聞いてもいないのに一人で話して。
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