ねぇ

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B「そうね、そうかも。興味深いけどどうにもならない。例えば死刑廃止論とかね」 A「なるほど、俺は死刑は存在するべきだと思うな」 B「あら、気が合うわね。まぁ例をあげればキリがない。今回例に挙げたアメリカの陰謀説はかなり規模の大きなテーマだったけど、もっと小さいテーマでもいくらでも考察できる」 A「ふむ、例えば子供がぴーすか寝てるところを親が来て、子供が後5分と言っているのに布団を思い切りめくって叩き起こすとかもな。法律上はこの親は暴行罪で罪に問われる。しかし教育のためと弁解すればどうにでもなる問題」 B「当時の子供にとってはたまったもんじゃないわね。自分にふりかかった悪夢が法律を覆してまでも無効化されるもの。しかし子供が親になったらこのスパイラルは続く」 A「子供と親は考えてることが違うから仕方ない。そもそも親は子供に自分と同じ思想にしようとして、自分の方法を押し付けているだけの存在といっても過言ではない」 B「そして子供は成長する。その成長は他の動物から逸脱した奇妙な親という得体の知れないものへのメタモルフォーゼ」
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