第2章 『追跡』

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セ・グァール日本支部… 『オイ、タカ。部屋カラデロヤ。オイコラ』『…』 シャガールの問い掛けにも答えない。 『ジュリア、タカはいつから引きこもってるんだ?タカからまだ聞くことはたくさんあるぞ?』 『いや、あなたたちが帰るまで朝食を食べたきりよ?』 まさか…!シャガールとモーリアスはドアをぶち破った。 いない…手紙が一通あった。 『セ・グァールの連中へ タカはどこにやったって思ってるだろ?消されたか、もしくは誘拐か…ま、いろいろ考えてくれ。次は貴様らが消える番だ』 間違いなくリッチャの人間の仕業だ。 『くそっ!いつ支部を知られた!?』 シャガールは怒りをあらわにした。 『おそらくあなたたちが昨日ここに来る時、追われていたんだわ。馬鹿ね』 『…モーリアス、どうしたらいい?』 『とりあえず目標のブルーズの追跡が先だ。タカは運がよければ生きているし悪ければもうすでに消されただろう』 …確かに。間違いない。シャガールはすぐに頭を切り替え、ブルーズに付けた発信機のありかを探った。 『現在奴は青森周辺にいる。しかし高速で移動中だからおそらく飛行機か電車だろう』 目標は北海道?シャガール達はさらに追った…
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