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兵士「『竜の姫』がいたぞー!!」
兵士「逃がすな!!」
???「はぁッ…はぁッ…!!」
兵士「くそッ…逃がしたか」
兵士「そう遠くに行っていないはずだ!探すぞ!!」
兵士「おぉッ!」
タタタタタッ……
???「…行ったみたいですね…」
草むらから出てきたのは頭から布を被った女性。
???「ここはもう危ないですね…早く離れないと…」
彼女は兵士と反対方向に逃げていった。
ー奥州・摺上原ー
とある執務室。ここ摺上原をおさめる藩主 伊達政宗は執務をこなしていた。
政宗「暇だ…」
すると何処からともなくこの執務室に向かって走ってくる音が聞こえてきた。そして勢いよく戸が開く。
小十郎「スパンッ!!)暇ではございませんよ!!政宗様!!」
政宗「静かに開けれねぇのか小十郎」
小十郎「す、すみません。ってそうではなくてですね?!執務をこなしていただかないと私が困ります!!」
政宗「執務ならとっくに終わってるっての~」
小十郎「その山のよーに置かれている物を見て終わったと言えますか?」
政宗の隣にはこれでもかと言わんばかりに書類が置かれていた。
政宗「……💧」
小十郎「政宗様。た・の・み・ま・す・よ!!」
そう言って小十郎は部屋を後にした。政宗は仕方無く筆を持ち執務をこなし始めたが…。
政宗「……あぁー!!ダメだ!!」
政宗は筆を置くと部屋を出た。
ー城下町ー
政宗は気晴らしに城下町へと来ていた。
政宗「(随分人が多いな…あそこで曲がるか)」
政宗は角を曲がった。すると勢いよく誰かが走ってきた。
???「きゃッ💦」
政宗「おっと」
政宗はぶつかってしまった人を咄嗟に受け止めた。
政宗「悪ぃ。大丈夫か?」
???「は、はぃ💦すみません💦」
その女性が顔を上げると政宗は目を見開いた。
政宗「!?」
???「?あの…?」
政宗「(愛姫…?…いや、あいつは…)」
すると後ろから男の叫ぶ声が
男「いたぞ!!」
???「!?」
政宗「…追われてるのか?」
???「え?」
政宗「こっちだ」
政宗は彼女の手を握り走りだした。
政宗「…」
???「…」
政宗「…行ったみたいだな」
男達を巻いた政宗。すると…
???「ンー…💦」
政宗「ん?おっと。悪い悪い」
???「ぷはッ💦た、助けて頂いてありがとうございました」
政宗「(笑)いいさ。それよりお前行くとこあるのか?」
???「え?あ、いぇ…でも歩いてれば何処かにつきます」
政宗「…なら俺のとこ来な」
???「え?」
政宗「俺は伊達政宗だ。よろしくな」
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