増えた仲間

2/9
前へ
/45ページ
次へ
「あー。あの時の」 俺、レイル=ローレンスは屋上で出くわした新入生、シリル=マクシントの説明を聞き、彼女のことを思い出した。 どうやら俺にお礼を言いに来てくれたらしい。 黒のマントとフードだけで人って探せるものなんだな。等と俺が考えていると 「その節はどうもお世話になりました」 彼女は俺の目の前で深々とお辞儀をしていた。俺と同じ茶髪で茶色の瞳、そのことからわりと印象に残っていた。 「どういたしまして。まぁ通りかかっただけだけど」 俺は何と言って良いかも分からず、とりあえず思ったことを口にする。何だか分からないが気恥ずかしく感じた。 「どうしたんですかレイル?」 やばい。とりあえずやばい。そう思った。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

198人が本棚に入れています
本棚に追加