増えた仲間

3/9
前へ
/45ページ
次へ
後ろから呼び掛けられ振り返ると、声の主であるジル=ルーベルトと、その姉、シルフィが立っていた。ちなみに二人は黒髪黒目の双子。 「いや、まぁ色々あって」 はぐらかした理由も色々ある。大部分は激しくおちょくられると判断したからだ。 「いろいろって、何?」 シルフィがジルの後ろから顔を覗かせ尋ねる。俺に聞いても無駄だと悟ったのか、その視線は俺では無くシリルへと向けられていた。 「え…?あっ…」 シルフィのその行動の意図に気付き、俺は何とか止めようとするも 「私が変な男に襲われているときに助けてくれたんです」 ダメだった。「へぇー」と声をあげるシルフィ。にやーっと笑みを浮かべるジル。ただ立ち尽くす俺。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

198人が本棚に入れています
本棚に追加