プロローグ

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――――― ………とまぁ、そんな話があったわけです。その後すぐにその男の人はいなくなり、私は名前を聞くこともできませんでした。 とりあえず分かったのは、この学園の生徒であったということ。マントから時折覗いていた服が、この学園の制服でした。 その頃には既にこの学園に入学することは決まっていたので、私は彼を探すことを決心し、少しずつ慣れてきたこの日に行動に移しました。 昼休みに、私はさっと食事を終わらせ、2年生の教室へと行きました。暫く様子見をして話し掛けたのは、黒髪で眼鏡の女の先輩。私は彼女の 「黒いマント?うーん……あ!多分屋上にいると思いますよ?」 という供述を聞き、そそくさとそこを後にしました。だって口調が似てましたし。 そして、今に至るわけです。
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