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ヴィオラ
「行ってきま~す」
ガチャ
ヴィオラは家を出て、誰にも見られないよう端っこの影の方で力を使った。
ヴィオラの能力は無から有を生み出し、その力を自在に操る、というものだ。
ヴィオラは黒い渦を作った。
そう、この黒い渦を通れば魔王城へ行く事ができるのだ。
ヴィオラ
「よっと!」
ヴィオラは闇の渦の中へ飛び込んだ。
闇の中を下へ、下へと落ちていく。
ドサッ
ヴィオラは魔王城に着いた。
デスベル
「よっ!」
ヴィオラ
「遊びにきたぜ」
デスベル
「椅子を用意しよう」
ヴィオラ
「いいょ。自分で出せるから」
デスベル
「・・・・・・。」
ヴィオラ
「あれ?四天王は?」
デスベル
「あぁ、四天王なら一週間修業の旅に出たぞ。」
ヴィオラ
「へぇ~」
デスベル
「何か飲むか?」
ヴィオラ
「じゃあ・・・お茶で」
デスベル
「用意しよう。自分で出すなよ!」
ヴィオラ
「俺、水は出せるが、お茶は出せないよ」
デスベル
「そうなのか。ホラッ。お茶だ」
ヴィオラ
「おっ!サンキュー」
ゴクゴク
ヴィオラ
「ップハー!」
デスベル
「・・・。」
ヴィオラ
「デスベル・・・」
デスベル
「わかってる。何かが近づいて来てる。」
テク テク テク テク
少しずつ足音はヴィオラ達に近づいてきた。
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