PROLOGUE

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遠くなる人々の声、感じなくなる温かい体温 でも俺は止まる訳には行かなかった、振り向くルティスの手を引き、がむしゃらに走る 「絶対生きて探しにきやがれ!!」 子供ながらの精一杯の言葉…外れて欲しくないから言葉の鎖で縛った…けして外れないように 小さくレオノーラから「またな」と言われた気がした…だから俺も小さく返す 「またな」 汗と涙で汚れた顔、拭えぬ痛み その後、俺達はお互いに何も言わずに背を向け逆に走り出した 「ありがとう」も「さよなら」も言わずに…「またな」と言う言葉を残して
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