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「さきほどこの地球人の男は宇宙人を小馬鹿にした発言をした!宇宙人差別だよ!そもそも宇宙人が記憶を消していたのは、未熟な知性体にその存在が露見することによって起きる混乱を避けるためであり、そこに悪意などあるはずもない。ましてや世に広くその存在が知られた現在においてはそもそも記憶を消す必要はないわけで、いつまでも過去の事を持ち出すというのは地球人特有の」
まだまだ話を続けそうな雰囲気なので透夜は少女の足元を指差して用件だけを告げた
「どうでもいいが、いい加減退いてやらないと足元の変態が死ぬぞ?」
「うゅっ?」
そこで少女は初めて、自分が蹴り倒した男子生徒の首の辺りを踏みつけながらたっているのに気がついた
すでに男子生徒の方はなんかびくんびくんと体を痙攣させている
「ああ!ごめんごめん!しんじゃだめなんだよ!」
急いで首から降りると少女は男子生徒に駆け寄った。するとその男子生徒はぽつりと
「ああ……もっと」
なんていった
「えっ?」
「だからさぁ………」
さらに何かを呟きそして
「もっとぉっ!その小さい足で僕を足蹴にしてくださいぃっ!」
なにかに火がついたように暴走を開始した
「あわっ!?なっ、なんなのこの人!?」
若干、というか、かなり引き気味にちっこい少女がいうと隣に立つ透夜は
「そいつは明星明人。知り合いとしていわせてもらうが、そいつは………
大変気持ち悪い!」
「ええっ!?」
それは透夜にしてはやけに力のこもった言葉だったという
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