No. 0

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「ごっそさん」 透夜は朝食を綺麗に食べ終えるとそれを流しに水でつけ、それから鞄を持つ 「えっ、まだ出るの早いんじゃない?」 「今日は始業式だろ?クラス発表とかされるから、早めに出た方が混んでなくていいんだよ。まぁ、でもやよいはまだいればいいよ。そのかわり戸締まりはちゃんとしてくれな」 「え~、一緒に行こうよ!今日から高校生なんだよ?」 「なら一緒に出ればいいんじゃん?」 「ううっ。わかった行くよ」 「いや、そんな目に涙いっぱい溜めて無理してついてくる必要はねぇんだが………」 泣く泣く鞄を持つとなごりおしそうに舞華を抱きしめる 「またね。舞華ちゃん。かならずまた来るから!」 「大げさなやつだな」 あきれぎみに透夜はいった 「それじゃあ行ってきまーす!」 やよいが元気よく声を張り上げる。たいして透夜は一足さきに何もいわずに玄関から出て行った 何気ない日常 透夜は玄関から出るとおもむろに空を見上げる 瞳に写るのは10年前にはなかった景色。そこには空の半分ほどを大きな半透明状の円盤が覆っている。 しかしてそれが 彼らの日常
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