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それは、私が広島のとある大学の学生だった頃、夏休みとかは真面目に福岡の実家に帰省していたんですね。
まだ真面目だったな。
で、家に帰ってくると、この頃私は、ヘビースモカーだったので、家での時間の大半を弟の部屋で過ごして、すぱすぱと煙草を吸ってたのでした。
弟お薦めの、ジュリーのLPをベットに寝そべって聞きながら。
で、弟には可愛い、同じ年、勿論弟とですが、彼女がいまして、その彼女はほぼ毎日のように弟に会いに家に来ていたのでした。
そして、私が作った夕食をたべたりもしてたのでした。
そういう訳で、私は彼女に好感をもっていたので、まっいいかひとり分ぐらいと思って、夕食を用意したりしてたのでした。
そんなある日、弟が、
「姉ちゃん、俺のベットに寝そべるのは、止めてくれんね。」
と言われ、何のことか分からない私は弟に尋ねたら、
「彼女が、雄介君のベットに寝るなんてお姉さんでも嫌、って言うからさ。」
私も恋の一つや二つしていたが、兄弟に紹介されたことがないせいか、びっくりしたのよね。
雄介はまんざらでもない顔をして、そういう時って、愛されてるって感じるのは、若さかなと。
雄介はもて男だったから、特に彼女もナーバスになったんだろうね。
彼女とは別れたけど、もし結婚していたら、と思うと私は怖い。
気に恐ろしきは女の嫉妬というしね。
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