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アリカ「ヴァ、ヴァレンシアさん!?」
魔王「あぁ、驚かせてしまったわね……大丈夫、あなたの考えてる事をするつもりは無いわ」
一瞬、自分の心を全て見透かされる様な、何とも言えない不思議な感覚に私は陥った
アリカ「……読心術でも使ったんですか?」
魔王「まぁ、当たらずとも遠からずね、アリカと同じ境遇の娘はここに沢山来てるから、同じ様な事を皆考えるからよ」
ヴァレンシアさんが溜め息を吐きながら言う
アリカ「そう、なんですか?」
魔王「まぁ、気に入らないなら城から出て行くのも一つの選択肢よ、私は追いもしなければ咎めもしない」
アリカ「……すみません、下らない事考えて……」
そして、ヴァレンシアさんは少し哀しげな笑顔で言う
魔王「良いのよ、仕方の無い事だから……」
私も少し、切ない気持ちになった
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