第一章

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僕だってわかっているさ。 寒いのを理由に、いくらでも未来と手を繋げる。 ポケットに未来の手を招くこともできる。 「…ねぇ。ユウくんはあたしのこと嫌い?」 その日の夜、未来からそんなメールが届いた。 「何でそう思うの?」 僕はすぐに返した。 とぼける必要なんてないのに、気付いているのに、僕は未来に聞いた。 返ってきた答えは…。 「何でもないよ。」 絵文字無しの、「。」だけのメールが、何か怖くなった。 .
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