二十四. それからのこと、これからのこと

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空を見上げながら、母の事を考えていた・・ その時 「何、ぼーっとしてるんだ?」 振り向くと、小学校からの友人達。 僕に寄り添ってきた。 「みんな・・」 皆、一緒の高校に通っている。 「雨宮センセってきれいだよな~」 「いいよな~、あんなきれいな人がお母さんなんてな~」 「ふふ・・いいだろ~?覗きもやりほ~だいだぜ!」 「こいつめ~」 お互いに、冗談も言える仲になっている。 仲間がいるのは楽しい。 あの事件以来、僕はすっかり垢抜けたと言うか、ふっきれた感じがする。 チャラララ・チャラララ 携帯電話が鳴っている。 メールのようだ。 「トワイライト・ゾーンかよ」 「また、悪趣味な待ち受けだなー」 友達が見守る前で、おもむろに取り出す携帯電話・・ あの事件の後、「霊感ケータイ」は僕が譲り受けた。 携帯電話のメールの文面をチラッと見て、ポケットに戻す。 にやっと笑う僕を見て、友達も何やら興味ありそうな感じ・・ 「メールかよ・・」 「まあな・・」 「彼女か?」 「メル友ってところかな・・」 メールなら、それほど通話料金(生体エネルギー)もかからないらしいことが発覚し、寂しい時やくじけそうになった時、霊界とメールを取り合っている。 他の人にはとうてい理解できまい・・ 死者とコミュニケーションが出来る・・ こんなに便利なアイテムは、そこいらには無いのだから・・
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