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「鶴組は、少し残って…」
葵さんが、お姉ちゃんのマイクを持って静かに言いました。
「どうしたんですか?」
お姉ちゃんが不思議な顔をしてみます。
「あなた達、期末テスト、赤点とってないでしょうね…」
お姉ちゃんが、少しあわてながら聞くと、いつも無表情なのになんだか嬉しそうに聞きました。
「今回も簡単だったわよ?かの?きゅうにどうしたのよ?葵」
猫耳メイド服姿のさくらお嬢様がお尻の尻尾をふりながら、腰を持って余裕そうにいいます。
隣の巫女服をきた双子のかのお嬢様、なに?という顔で、葵さんをみてきょとんとして無言で頷きます。
「そ、そうだよ、余裕だよ誰も赤点なんてしてないよ、ねぇ、マイマイ?」
ふつうの制服のままの美空 玲未がいいました。
「私、今回、初めて赤点とらなかったんですよ!葵さんが勉強を教えてくれたからからです、ありがとうございます♪」
そういえばお姉ちゃんテスト私の中等部まで見せにきました。
今年も、赤点とらないように必死で勉強していたようでした。
「と、泊まり込みで来てくれましたよね…その…初めてだったのでうまくできませんでしたけど…」
「基礎から教えたらスポンジみたいに覚えていくんだから…教えがいがあるわ…夜は、ぎこちなかったけど」
「え!マイマイ赤点ないの?勉強するんなら私もよんでよー、って夜這いでもされたの?」
顔を真っ赤にしているお姉ちゃん…一緒にいたから雰囲気がすごくいいので少し妬けました。
ひなの勉強もみてくれたから文句言えませんが…
「変なこと言わないでよ…ひなと葵さんと一緒に同じベットで寝ただけだよ…」
もじもじと葵さんを見つめる…う~妬ける…お嬢様たちは、上の空で二人を見ています。
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