1、魔法使いになりたい

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「こら!体育館で魔法つかっちゃだめだろ!」 どこからか声がしたと思うと、燐光の膜が張られるとかのお嬢様の魔法が粒子の波に阻まれ、光の粒になります。 「遮断…」 ちなみに遮断という結界術式という術の中でAランク級の難しい方式で、いかなる魔法も光の粒子に還してしまいます。 限界点を越えると壊れますが、遮断は、滅多なことでは壊すことは、できません 「まったく、お前たちは、ほかの二組は真面目にやっているというのに、ギルド長の葵がしっかりしないでどうする?」 2メートルほどもある聖銀の杖をもち二階から軽やかに降りる美人のお姉さん、私たちの学校の制服を着ています。 赤い髪を背中まで降ろしていて少し機嫌悪そうに葵さんを見ます。 「紅林、いつからいたの?」 眉一つ動かさずに、目の前の女性をみます、彼女は、溝井 紅林さん、とても魔力が高い魔導士さんでお姉ちゃんのお師匠様で、大学生なのにまだ高等部の制服を着ています。 魔導アーマード部隊のみなさんが使っている『シルフ』も彼女が、作ったもので、まだ試作段階ですが配備させてくれました。 元々兵器として、生み出された私の装備するはずの、遠距離戦魔導装甲『ガルーダ』を複製したものです。 シルフは、2人乗りで、翼のある魔導鎧です、状況によって武装を換えることで能力が変わります。 「相変わらず愛想わるいな、葵は?本当に俺の妹か?」 俺と言ってますが、紅林さんは、じょせいですよ?そして葵さんの2つ離れたお姉さんです。 サバサバしている性格ですが、優しい人です。 お姉ちゃん達が、持っているB.A.Dパ・ドゥを作った母親の技術を引き継いだ開発主任さんで私のメンテナンスも紅さんがしてくれます。 半機半人な肉体なので自己修復できますが、ちょくちょく来るように言われています。 「なによ…べつに姉さんに似てなくてもいいわ…解除しなければ今頃、マイの服は、ズタズタで可哀想な姿になってたのに…用はなに?」 「…紅さん…こんばんは」 もう修行終えてもうお姉ちゃんは、一人前ですが、尊敬の眼差しでお姉ちゃんは、見つめます。 大抵、彼女が来るのは、私を様子見とむかえにですね。
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