出会い

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慣れない水商売へと流れて専業主婦だった綾はこの仕事を何とか出来る様に毎日見様見真似で頑張って来た。 仕事をする、人と会話をする、相手を笑顔にさせる、お酒を飲む、上下関係…全てが初めての事で気持ちに余裕すらない綾は1日数時間の外出(仕事)を精一杯こなして行く中でちょうど離婚から1年が経った7月のある日。 お店で仲良くなって辞めていッた同じバツ1のせいらちャんから珍しく電話があった。 「もしもし綾さん、久しぶりです。急ですが今彼氏とか居ますか?」 「久しぶりだね。どぉしたの?彼氏ねぇ…何人か居るけど誰にも本気になれなくて恋とかもぉ出来ないかも。」 「私、彼氏出来たんですけど彼氏の先輩が誰か紹介してって言ってたんで…年上で落ち着いた女の人がいいって、だから綾さんだって思ったんですけど…彼氏いらないですか?友達からでもって思ったんですけど。」 「う-ん…年下に興味ないなぁ。でも友達なら別にいいかな?恋はさすがにどんな人でも出来ないかもだし失礼でしょ?友達候補なら紹介されてみよっかな?」 「良かったです。せいらの2つ上なので綾さんの1つ下でゆうきさんって言うんだけど…今からメール送って貰いますね。」 「あリがとぉ。了解、待ってるね」 こんな他愛もない久々のせいらちャんからの電話があってすぐにゆうきと言う男の子からメールが届いた。
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