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~♪
「…んっ…」
ケータイのメール着信音で、ぼくは目を覚ました。
あまりに新幹線に乗っている時間が長くていつの間にか寝てしまったらしい。
早く着かないかなぁ…
ぼくの名前は岩本空輝(いわもと そらき)。
もうすぐ高校生になる。
今ぼくは、来月から通う高校のある東京に向かうために新幹線に乗っている。
東京はかなり…いや、日本一の大都会で、これまでの人生をずっと田舎で過ごして来たぼくには、正直慣れないことばかりだろう。
なぜぼくがわざわざ遠い都会に向かってるのか――
両親がアメリカに転勤することになったことが事の始まりだった。
2人は1人息子であるぼくを現地に連れて行きたがった。
でもぼくは英語をしゃべるのはそんなに得意じゃないし、第一日本の高校に行きたかった。
そう両親に言うと、両親はぼくを東京の叔母さんの家に住まわせることに決め、自動的に学校も東京の高校に決まった。
おそらくぼくに1人暮らしをさせないのは2人そろって心配性だからだろう。
荷物はすべてすでにあっちに送ってあるらしい。
つまり、あとはぼくが東京に着けばいいのだ――
アナウンス「次は終点、東京、東京でございます」
どうやらそろそろ着くらしい。確かホームに叔母さんがいるんだっけな…
しかしさっき来たメールをまだチェックしてなかったので見るとその叔母さんから。
急な仕事で迎えに行けなくなったから代わりの人が駅の近くの本屋で待ってるとあった。
…とりあえず、本屋行くか…
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