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ニッコリ笑う野山の父親は、とても優しそうだった。
俺がしばらく素晴らしいと思ってポーっとしていると、野山が俺と野山の父親の間に割り込んだ。
「……父さん。今帰りなんですか?それなら、俺も帰りなので一緒に帰りましょう」
「ん?久しぶりに親子の会話というものでもするか?」
「……はい。父さんとは、普段あまりしゃべれませんからね。……じゃ、望月。バイバイ……」
この時の俺が、2人の仲がいいと思っていたのは、何と愚かなのだと思う。
俺は何で、気付けなかったんだろう。
この時、野山の腕が小さく震えていたことに。
いつも『またな』と言った野山が、今日は『バイバイ』と言ったことに。
~To be contenued~
シリーズ第1弾!!続きがいくつになるか分からなかったから、数字でいったという。
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