隔絶

7/7
前へ
/7ページ
次へ
ニッコリ笑う野山の父親は、とても優しそうだった。 俺がしばらく素晴らしいと思ってポーっとしていると、野山が俺と野山の父親の間に割り込んだ。 「……父さん。今帰りなんですか?それなら、俺も帰りなので一緒に帰りましょう」 「ん?久しぶりに親子の会話というものでもするか?」 「……はい。父さんとは、普段あまりしゃべれませんからね。……じゃ、望月。バイバイ……」 この時の俺が、2人の仲がいいと思っていたのは、何と愚かなのだと思う。 俺は何で、気付けなかったんだろう。 この時、野山の腕が小さく震えていたことに。 いつも『またな』と言った野山が、今日は『バイバイ』と言ったことに。 ~To be contenued~ シリーズ第1弾!!続きがいくつになるか分からなかったから、数字でいったという。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加