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野山は、やっぱり学校ではiPodっ子だった。
何せ、机と頭を3回ずつ殴って、なおかつ胸ぐらを掴まないとこちらに気付かないくらいだ。
あと、野山は、仲良くはしてるけど、本性は出していない感じだった。
言うなれば、心の第1段階までは常にオープン状態なんだけど、第2段階になったら踏み込めないというか……。
それは、自分を護り、他人を護るためのフィルターだったなんて、俺は知らなかった。
†
「望月、久保田。あんたら、今日は例のところ行かないのか?」
「メイド喫茶?」
「そうそう」
野山がメイド喫茶に興味を持つなんて……。
ま、まさか……!!
久保田と同じくタピオカに目覚めたとか!?この前久保田の、タピオカに対する熱い語りを聞いてたし!!
いや、そりゃまぁ半分ぐらいはiPodで音楽聴いててスルースキル発動させてたっぽかったけど。更に3分の1は、ディー●レイマンの8巻読んでて聞いてなかったっぽいけど。リナリー可愛いとか言ってたけど。
しかぁし!危険性はまだ十二分に残っている!!
「野山、タピオカが特徴のキャラなんて久保田1人でもうお腹一杯だから」
「は?タピオカ?」
「え?違うの?」
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