隔絶

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久保田は何故か、俺が野山に襲われるって心配をしてたけど、これは逆に俺が野山を襲いそうだ。 嬉しそうな顔をして、野山が語るのはひたすら音楽と音ゲー。 「やっぱサンホラはRomanだよなー。クロセカとかもいいけど、やっぱストーリーを掘り下げた時の感動が1番っつーか……。あ、でもやっぱMoira(ミラ)かな?双子が……双子が切な過ぎる……」 ……うん。さっっっっぱり分かりません。できればこういう話は、サークルに入ってやって欲しい。 俺が楽しめることと言ったら、嬉しそうな野山の顔の美しさを見ることぐらいだ。 ……しかし、突然、楽しそうに語っていた野山の顔が固まった。 「ん?千鶴、今帰りか?」 声をかけたのは、秀麗な顔の男。 スーツを着こなし、眼鏡をつけたその姿は、まさにデキる社会人。 「……父……さん」 うぇぇ!?この人がおと、お父様ぁぁぁ!? 若い。若すぎる。見た目が超絶若い。お兄ちゃんの方が絶対納得いくから。 「君は、千鶴の友達かい?」 「え?は、はい。最近話すようになったばかりなんですが……」 「そうか。この子は人見知りが激しくてあまり友達ができなくてね。友達になってくれるなんてありがたいよ」
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