再会

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――盾か。昔より形成するスピードも遥かにあがったな。 それに顔つきも変わった。……いや、それは俺が変えたのか。 本当はもっと見たこと無い能力を披露して欲しいけど、今はそれどころじゃないし、お前の命を奪うわけにはいかない。 さっさと終わらせてもらうぞ。 「第六手・焔熱波」 クルスが盾を造り、集中が防御に向いた隙に、また炎の球体が現れ、膨張する ――焔熱波か。んなもんで俺を殺れるとでも思ってんのか?。そいつの弱点なら知ってる。 変わらずの怖い目で睨み付けるクルスは、今度は右腕を大砲の上半身に変えた デカイ爆発音を奏で、放たれた砲弾は炎の球体に直撃すると相殺した 第六手・焔熱波の弱点は大きさが最大にならないと、炎の輪が拡散しないこと 幼少時から同じ孤児院に居たクルスにとってそれは、頭では無く体が覚えている事である 昔から数え切れない程勝負を挑んだ為、何度も見てきた技だ そして、それは勿論アイズも知っている事 「第三手・流星岩」 青龍を出した時みたいに軽く足を上げ地に降ろすと、大きな岩が浮かび、クルスに襲いかかる
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