再会

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「どうした?。ご自慢の剣は抜かねぇのか?。早く抜けよ。院長先生を殺した魔剣をよ」 普段無口なクルスが珍しく饒舌(じょうぜつ)だ 7年間憎しみ、恨み続けた宿敵が目の前いるのだから当然と言えば当然かもしれない ――この剣は抜くわけにはいかない。下手をしたら、クルスの命を奪うかもしれない。 それだけは、絶対に出来ない。 どうする?。 氣護壁は破られたし、聖王輪じゃこの連撃の合間を縫って使うのは難しい。 俺の能力に肉体強化系の技はないし……。 このままじゃ、何(いず)れこっちが殺られるだけだ。 どうする?。何か武器…!!。 思考をフル回転させていた時、1つの案が浮かび上がり、攻撃を回避しながら右ポケットに手を突っ込むアイズ その手から現れたのは六星銃だった 金色の銃が悪魔の爪を弾くと、意に反した行動を体がとったせいで、多少クルスの体がぐらつく 漸(ようや)く猛襲から解放されたアイズは直ぐ様クルスを蹴り飛ばし、自らも後方へ大きな飛んだ 接近戦を危険とみて、距離をとった 直ぐ後に、この判断は正解だったと自信を持って言える事をアイズはまだ、知らなかった
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