再会

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「終わりだと?。ふざけるな!!。俺はお前を殺すまで死なねぇぞ」 「いや、終わりだ。この戦いは……ね。考える時間はたっぷりあった。その悪魔の眼で、俺の三半規管を刺激しようとも、俺が派手に動かなければ、本来とは大した差は無い」 思いもよらない発言にクルスは足を止めた 傷だらけの顔は蒼白とし、驚きが浮かぶ 「てめぇ、何で眼の能力を知ってんだ?」 「ちょっと色々とな。いや、この話も終わりにしよう。今は関係ない」 呟きながら、今度は両手を上にかざす ――どうして知ってんだ?。 第三形態を使えるようになったのは、あいつが派閥を抜けて俺と縁を切ってからだ。 あいつが知ってる筈ねぇんだ。 どういう事だ?。いや、今はそれどころじゃない。 「何する気か知らねぇが、隙だらけだ」 距離を離されて以来、初めての好機が訪れ、またクルスは走り出し、二人の距離が一気に縮まる ――今度こそ。……!。 射程距離に入ろうとした刹那(せつな)、アイズは左手だけをクルスに向けた 「第十一手・氣衝風刃」 何度も目の当たりし、やられてきた技がまた、襲いかかる
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