再会

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よく見てみると凄い汗だ 肩で息をし、目線は覚束無い 立ち上がる気配も無い 意外過ぎる展開だが、直ぐにアイズは原因、症状を判断する 「零氣現象か……無様だな」 零氣現象(れいきげんしょう) 文字通り氣が零(ゼロ)になる、又は零に近づいた時に起こる能力者特有の症状 零氣現象に陥ると体は震え、大量に発汗、意識が朦朧(もうろう)とし、何(いず)れ無くす 一応死に到る事は無いが、最悪回復までに数ヶ月を要する症状 能力者が能力を使用するのは主に大戦中 つまり、零氣現象に陥るということは死を意味すると言っても過言ではない クルスが零氣現象に陥った根本的な理由は第三形態・眼を使いすぎた為 それに、第一形態、第二形態を併用させていた為に起こった しかし、零氣現象はスイッチをON、OFFにするように突然起こりはしない クルスは我慢をし過ぎたのだ 存在理由の全てを意味する宿敵・アイズに無茶をし過ぎた だからこそ何度も接近戦に持ち込もうとし、早期決着を目論(もくろ)みたが、結局、叶うことの無いまま崩れさった そして戦いは急遽(きゅうきょ)、終幕を迎える 「第五手・白檻(しろおり)」
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