再会

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「大丈夫か?お嬢ちゃん」 気さくに話し掛けてきたのは緑髪をオールバックにした男・クリティバ 「貴方……は王律……騎士団の」 霞(かす)む目でありながら確(しっか)りと見えているようだ 「知ってたのか?いや、そんなのどうでもいい。あまり喋るな。死にたく無いならな」 急いで茶色のショルダーバッグのチャックを開け、球体型の金を取り出し乱暴に置く 視線の先にはアイズとポルト クリティバはゆっくりと二人に向かっていく 「女に手出したのはお前だったな赤髪。それに、アイズ・ラザヴォード。まさかお前までいるとはな」 「その金属……名前は確か……クリティバさんでしたか?王律騎士団に追われたり、恨みを持たれるような事はした覚えがありませんが?」 「へぇ、やっぱり俺達の事も調査済みってわけか。恨みは無い。ただ、うちのボスがお前を危険視していたからな。」 会話を終えるとクリティバは遠くから飛来してくる飛行機に一瞬目を向けた ――あれは確か黒の派閥の飛行機。 誰が乗っているかが鍵だな。 それまでは俺が後ろの三人を守る。 手の平で玉転がししていた金属を棍棒(こんぼう)に変え、クリティバは臨戦体勢に入る 「来い!!俺が相手してやる」 飛行機が来るまでの制限時間およそ3分
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