派閥最強の男

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「お久しぶりです。ベレンさん。早速で申し訳ありませんが退散させて頂きます。逃げるぞポルト」 ポルトに促した後、クリティバとの抗争を風の刃で邪魔し、ポルトを解放する 足元には知らぬ間に魔方陣が描かれており、青龍が勢い良く飛び出す 大きさはベレンにズタボロにされたそれの半分以下だが、背に人二人を乗せるには十分なサイズだ 彼らはそれに乗ると一目散に逃げ出した 敵の逃亡を確認するとラプラは負傷者達の元へ走りだした 一番重症なヴィラを最優先にし、2つの開いた風穴に手の平を添えると両手はうっすらと光出す 「言葉を発するな。裏切り者には死あるのみ」 抑揚の無い独り言を呟くと、また体を動かさずにベレンは空へ浮く 下から風が吹き、髪は某大人気漫画のスーパー○イヤ人みたいだ そしてその後、ベレンが前進している為に前方から風が吹いてきた為、後ろへ靡(なび)く 風に乗ったベレンは青龍より微かに速く、少しずつ差は縮まっていく 「このままじゃ何(いず)れ追い付かれますね、アイズさん」 「心配するな。俺が何とかする」 アイズは立ち上がり後ろへ振り返ると、両手を天にかざす クルスとの一戦見せたが、披露する事になった技だ 「第十三手・――」
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