派閥最強の男

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アイズに負けた事を思い出されたからなのか 単に面倒臭くなったからなのか それとも、上から目線の発言に苛立ちを感じたのか その背中からは何も語られなかった為、真相は分からないが、その驚きの光景にベレンとバイア以外は目を見開く 当然のリアクションだ 会社でいう社長の発言に返事もせずに帰るなど言語道断 即刻クビだろう しかし、黒の派閥は入ったら最後のためにクビという制度は無い 「相変わらずの問題児じゃのう。クルスは」 この空気を何とかしようとプラタは気を使うが、それは失敗に終わる 左隣のバイアの表情からは怒りが伺え、震える唇を噛み締めてこう続ける 「まぁいい。お前達も下がってよいぞ。後ヴィラ、今回の一戦で分かったと思うがアイズは天授十器を狙っている。混沌の薙刀は今どれくらい解放出来る?」 「今70%くらいです」 「早急に完全に解放しろ。いいな」 「分かりました」 会話を終えると皆立ち上がり、最上階を後にし、エレベーターに乗り込む
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