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―時は遡り300年前―
大きく3つに別れた大陸のそれぞれに、全員が氣を持つという不思議な一族があった
皆が大地を操る力を持った最大の人口を誇る北のディエス一族
反対に一族の者全てが別の能力を持った可能性に満ち満ちている東のラザヴォード一族
そして最強の名を欲しいままにした魔法を操る西のアルヴィネス一族
この3つの一族は通常の能力者が持つ氣が発生する氣核という物を持ち合わせておらず、血液に氣が含まれているという特異な一族だった
西と東の王者は古くから深い交友関係、絆で結ばれていたが、北の王者は己の能力を神の力と崇んでいた為に、自分達と同じ継承される力を持つ2つの一族を忌み嫌っていた
その冷戦は更に前の時代から続いており、一触即発の状態が続いていたがその均衡は遂に破られる形となる
きっかけはとても些細な出来事だった
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