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後の世にまで語り継がれる事となる゛王国大戦争゛はこの一件が切っ掛けで起こった。
デセアド王国は王子を連れ戻す為に派遣された四人の死に怒り、アルヴィネス王国は殺された罪もない一家の事で激怒し、それは始まった。
アルヴィネス王国は親交の深いラザヴォード王国に協力を要請した。
デセスはアルヴィネス王国の秘宝であり、伝授十器の中でも別格と称される２つの内の一つ゛聖葬剣（せいそうけん）゛に選ばれ、フリアン達の敵（かたき）を打つために戦った。
デセアド王国ももう一つの別格の伝授十器゛闇獄剣（あんごくけん）゛に選ばれているアレイズ王とデセスが争うのは当然だった。
永きに渡るそれはアルヴィネス王国とラザヴォード王国の連合軍に軍配が上がり、自国まで攻め込まれたデセアド王国は丸ごと自国の大地を浮かせ、逃亡を計った。
雲の真下にまで迫るような高度の中、王と王子は再会を果たし、２人の戦いは相討ちに終わった。
選ばれない限り持つことすら出来ない聖葬剣と闇獄剣はそのままデセアド王国の大地に刺されたままに……
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