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「五茫星は一人以外、皆、能力者だと聞きましたが?」
脈絡の無い会話にシオンは眉を寄せる。
「ええ、そうですが……」
「そうですか。確率は5分の4ですね」
意味深な独り言にシオンの怒りは沸点に達しそうだった。
鼻息は荒く、歯を食いしめ、殺意の籠った瞳で睨むシオンを、アレゴレは鼻で笑う。
「さっきからなんなんですか?
気持ち悪いですよ」
「貴方に私の能力を見せようと思っただけですよ」
勝利を確信したかのように、歩み寄るアレゴレにシオンは構える。
「何の能力ですか?」
尚も悠然と歩を進めるアレゴレにシオンは問う。
「お見せ致しましょう。ただし、気を付けて下さいね。私の゛魔神の腕゛は反則的な力ですから」
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