第Ⅲ隊

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――クルス―― クルスは自分の使っている寝室の扉を閉め、後頭部に両手を重ねながら仰向けになり目を閉じた。 ――俺が黒の派閥に入って約四年。 未だにあいつの音沙汰は全くない。 これじゃ黒の派閥に入った意味がないな。 こんな意味のないことを繰り返して何になるんだ? 天授十器の探索? 危険人物の抹殺? そんなことどうでもいい。 早くあいつに会わせろ。 早くあいつを殺させろ。 いつまでも枯渇することの無いこの憎しみから解放してくれ。 止めどなく流れる復讐という感情を自制心で抑えられず、クルスは終始眠れずにイライラしていた。
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