第Ⅲ隊

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二人を乗せた飛行機が速度を落とし始めた。 どうやら目的地に着いた様だ。 下には荒れ狂う荒野が見え、前方には飛行機が見える。 第Ⅲ隊の二人は先に来ていたらしい。 その証拠に、飛行機の近くに二つの人影が見える。 飛行機が着陸するとドアが開き、そのまま地上に降り立つ階段となる。 二人はそれを歩くと待っていた二人が出迎えてくれた。 「久しぶりだな。クルス。ユウリさん」 「お久しぶりです。クルス隊長。ユウリさん」 「ああ」 「お久しぶりです。ヴィラ隊長。久しぶり、ルーナちゃん」 愛想のない仏頂面で返事をするクルスは見るからに他人に興味が無い様子だ。 ユウリにヴィラ隊長と呼ばれた男は若干クルスより背は高く、目力のある藍色の目。 そしてなにより垂れ流した青い長髪と、両腰に差してある刀が特徴的な人物だ。 親しげなヴィラとは真逆に、丁寧に挨拶をした女性はルーナ。 大きなクリッとした優しげな目、長い黒髪を垂れ流したこちらも端正な顔をしている。 身長は四人の中では一番低い。 勿論二人とも黒いローブを着用している。 こうして今回の任務゛古城の戦い゛の役者は揃った。
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